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生成AIを使ったデザインを採用しています

2024.08.25

この数か月、せいせいAIを利用して建物のデザインを考える機会が増えてきました。

チャットGPTで文章を書くのが当たり前になりつつある今、急速にデザインの分野にも有用なツールとして利用可能です。

我々すまい倶楽部は自由設計の注文住宅がほとんどですが、今までの設計プロセスにほんの一手間加えるだけです。

 

生成AIを使ったデザインを簡単に説明してきます。

①外観を意識した平面図から立面図をCADソフトで立ち上げる。

敷地60坪の土地に建物35坪程度の4LDK建物を設計してみました。

まちかどモデルハウスとして、無垢材をふんだんに使った、ローコスト住宅とは一線を隔す建物を意識しています。

 

ここまで描けばCADソフトで立体を作ることができます。

 

今一つ・・・です。

迷走します。

 

大分良くなった気がするのですが、なんかパンチが足りません。

 

ここで生成AIでプロンプトを与えてデザインを複数作っていきます

↓が生成AIでわずか30秒程度で作ったデザイン

この場合のプロンプト(文章)は企業秘密なのですが、公開してしまいましょう

「住宅地の中の住宅、背景は住宅街、建物はモダンなデザイン 」

 

たったこれだけです。

 

このデザインを使って設計スタッフと構造や法規をクリアするデザインを手探りしていきます。

 

 

↓採用したデザインで修正してオランダ製のCADを使ってさらにデザインをリアルに仕上げます。

 

南道路でありながら、大きなサッシをとっても室内が見えないようにテラス空間を作りました。

さらに水彩画風に仕上げたデザインです。

生成AIは、インターネット上にある著作権の問題が起こらないとんでもない莫大な量の画像から、AIが都度様々な条件から描画していきます。

 

特にAIの技術はものすごいスピードで進化していて、我々の勉強では全くついていけないほどの技術です。

 

昨年、福島高専の数学の先生のお宅を建築した際、AIが数学から成り立っているということを聞きました。

 

福島県いわき市の不動産市場には、新築分譲の建物が金太郎飴のようにどんどん建てられていて、 注文住宅で建築すれば3000万円するような場所に建てた建物でも1000万円代の

廉価な建物が売れ残って存在しています。

 

その波に大きく飲み込まれてしまって、建築するお客様も判断の基準を持てないでいるのかもしれません。

しかし、本来住宅は家族がそろって自分達のパーソナルスペースを悩みながら作っていく楽しみにあふれるべきではないかと思います。

 

そこに住む家族が「幸せになる事」を望む限り、建物には愛があふれ、幸せなデザインになっていきます。

AIが追いつけないとすれば、そこだけかもしれません。

 

この素晴らしい技術が、人間と共存してける最高の道具にするためには、使い方次第なのかなと感じます。

田子